私たちの厠道 ~トイレ診断士の視点~
タンク式便器の水漏れ
2014年06月11日
こんにちは、アメニティコスモスの奥山です。今日はタンク式便器の水漏れの修理に行ってきたので、それを紹介します。今回は和式便器だったのですが、皆様のご家庭で洋式便器でも同じタンク式であれば、便器に流れる仕組みは基本的に同じなので参考になるかと思いますので、読んでいただけると嬉しいです(^O^)
写真の右上が水が溜まっているタンクです。
パッと見たところ、水漏れはわからないのですが、下の写真の赤印の水面を、ジ~~~っと見ていると、かすかに揺れているのです。これはタンクから水が止まっていないということです。わずかですが、水が流れっぱなしということは水道代ももったいないですよね。
タンクの蓋を開けるとこんな感じ・・・
赤印の部分に「フロート弁」というものがあります。レバーを回すとチェーンで繋がっているフロート弁が開いて水が流れるのです。水が溜まっていけば、水の重さでフロート弁を押さえつけて便器へ水が流れないようになります。
青印の部分は、給水装置で「ボールタップ」といいます。「浮き」がついていて、タンク内が減水すれば浮きが下がり水を出す、タンクが満水なら浮きが上がり水を止める、簡単に言うとそんな仕組みです。
今回は給水装置の異常はなく、フロート弁が劣化していました。
左が取り付けるフロート弁、右が外したフロート弁です。どこが悪いの?と思われるかもしれません。下の写真をご覧ください。
外したフロート弁を、タオルの上で回転させると黒いモノがついているでしょう、ゴムが劣化してボロボロと剥がれ落ちていくのです。フロート弁が劣化して隙間ができて、水が流れっぱなしになっていたのです。
便器へ水がチョロチョロ流れっぱなし・・・皆様のご自宅、勤務先のトイレはいかがでしょうか?一度よ~く見てみてください。水道代、バカになりませんからね。
流れっぱなしは、給水装置が悪い場合と、フロート弁が悪い場合、両方悪い場合があります。給水装置については、後日投稿したいなと考えています(^O^)